「なんかごめんね……俺、もっと月ちゃんが気づいてくれるのを待ってればよかったね」



優君もそんなあたしを気にしてくれる。



自分だって、散々言われているはずなのに、



「色々言われることなんか気にならない。月ちゃんがいてくれればそれでいい」



そう言って、いつもあたしを気づかってくれる。



“水族館に行きたいっ!!”



あたしが、子供の頃から大好きだった水族館。



それを覚えていた優君の提案で、



日曜日の今日は水族館へ行くことに決まっていた。



電車をいくつか乗り継いで向かったのは、



子供の頃に優君とママたちと一緒に行ったことにある水族館だった。