何、言ってんの!!
あたし、尚希の彼女だよ?
彼氏の誕生日くらー…………
あっ………アァァァァァ……!!!!
あっ、あたし……知らないっ!!
あたし、コイツの誕生日とか知らねぇーーーっ!!!!
えっ、ってか……
あたしは、あることを確かめる為に招待状をチラッと見た。
12月11日………って、今週じゃねぇーかよっ!!
チラッと高宮さんを見ると……
もちろん、知っているよね?
……みたいな顔をしている。
「もっ、もちろん知っていますよ。」
あたしが、苦笑いしながら言うと高宮さんは眉を寄せた。
(……フゥーン……そう……)
うっ、めちゃくちゃ怪しいって顔してるし……
(あっ、そうだ。
パーティーで着る衣装は、特別にこちらでご用意しますので、ご安心してください。)
なっ、何で用意すんの??
そんなの自分で、用意出来るー………
ハッ!!
まさか……このお嬢様のことだから、どうせ心の中で思ってるんじゃないの!?
フンッ、庶民のアナタにセレブ達が集まるパーティーに安物なんてありえない。
っとか、何とか思ってるんじゃないの!?
うわっ、最悪じゃん!!
この女っ!!
そんな勝手な妄想をしていると……
ガタッ……
高宮さんは、席を立ちあたしを見下ろした。
(用が済みましたので、私はコレで。
誕生日パーティー楽しみにしていますね。)
高宮さんは、そう言ってニッコリと微笑み店を出て行った。