「コレって………」








あたしが、ポツリと言うと高宮さんが反応した。







(はい、そこに書いてある通りです。


是非、来てくださいね。)







封筒に入っていたのは、何かのパーティーの招待状だった。







何を貰ったのか気になったのか尚希は、あたしが持っていた招待状を覗き込んだ。








「ハッ?

お前、コレ……」







(はい、その招待状の日を見て分かりますよね?尚希さん。)








高宮さんが、一体何を言っているのか分からなくって尚希を見る。







すると、尚希は面倒くさそうな表情をした。








「何か、あるんですか??」








あたしが、聞くと高宮さんはコーヒーが入っているマグカップをテーブルに置いた。








(えぇ、その日は……




尚希さんのお誕生日なんです。)









誕生日??





尚希の……?









隣に座っている尚希を見るとコーヒーを飲んでいた。








「何だ、コレ……本当にコーヒーか?


コーヒーの香りも弱いしコクがない。」








そう言って温まったコーヒーをジッと見つめていた。








(あら?


捺海さん、もちろん知っていますよね?)








そう言われて思わず高宮さんを見る。