だから……捺海も俺といたら……満里南みたいになるんじゃないか……






捺海といる時……いつも、そんなことばかり思ってしまう。







アイツと一緒にいたい……だけど、その願いで……捺海を変えてしまう。






だから……俺が、何をしようと結局……一緒にはいられない。








俺のせいで、捺海が傷付く。







そう思う度に、罪悪感と悔しさが溢れ出す。








「………っ…クソッ……!!」 








バンッ……!!!!








俺は、出口のドアを思いっ切り殴った。








ドアを殴った拳は、赤くなりジンジンと痛む。







俺は、赤く痛む拳を見つめながら寒さで冷えた壁に寄りかかった。









「………俺は、どうしたら良いんだよ……」









誰か……俺に教えてくれ……








どうしたら、俺は捺海とずっと一緒にいられるのか………






そしてー……いつになったら、俺は自由になれるのか………







誰か教えてくれよ………