チラッと麗子を見て隣に座る。
「何しに来た。」
こんな冷たく接しても、ビクともしない麗子。
(本当に驚きました。
まさか、尚希さんが……ホストをやっているなんて。
あの世界有数の小野原財閥グループの跡取りが……
こんな下品な、お仕事をしていらっしゃるなんて。)
そう言って、ニッコリと微笑む麗子。
「下品とは、失礼だな。
それで……?
こんな下品な所に何しに来た?
アンタみたいなお嬢様が。」
(尚希さんが、ホストをしていると耳に入ったので見物でもしようかと思いまして。)
見物…ね……
「よく、許してくれたな。
アンタの親。」
だって、そうだろ?
財閥グループの一人娘が、女の接客をする水商売の仕事に来させるわけがない。
しかも、父親と母親は麗子にかなり溺愛している。
すると、麗子はクスッと笑った。
(平気よ。
お父様に仕掛けるのなんて簡単だったもの。)
麗子は、俺の顔をジッと見つめた。
(尚希さんは、まだあの女と同居しているんですか?)
「住んでるけど?」
悪いかよ……捺海と住んでて……
って言うか、アンタに関係ないだろ。
(まぁ、まだ住んでいたんですか?
もしかして……尚希さん………
捺海さんのこと好きなの??)
「好きだから、一緒に住んでんだろ。」

