「俺様は、長い方が好みなんだよ。」








腕を組み見下ろすように見るアイツ。







ってか何故、上から目線!?








「へぇー………ロングが好みなんだー

でっ??」







初めて知ったよ、アンタがロング好きとは。






あたし、コイツの好みって美人な女かと思ったけど意外にも可愛い女が好みなんだ。








そんな、あたしを見て呆れた表情を浮かべる尚希。








「分かってねぇーな。


俺様は、ロングが好みなんだ。


だから、切るなよ。」









何で、あたしの髪なのにアンタの好みに合わせなくちゃいけない訳?









「いいな、コレは俺様からの命令だ。」







そう言って、あたしに指を向ける。









「ちょっ!?

何勝手にー………」









ハッ、ちょっと待った!!







もし、ここで拒否したらアイツのことだから………









お仕置きとか何とか言って来るに違いない!!







そんなことになったら……っっ!!








身の危険を感じたあたしはー……








「ううっ……分かったよー……」








渋々と返事をした。