すると、ぼんやりとだけど古い井戸が見えて来た。











(……ヒクッ……ヒクッ………)










よく見ると古い井戸の側にうずくまっている人影が見えた。








あたし達は、その人影にゆっくりと近づいた。







ドキドキ………










人影に近付く程にあたしのドキドキが早くなる。








すると、泣き声はピクリと止まりうずくまっていた人影が、ゆっくりとこっちを向いた。









(……あ…たしの……目が……)










「「…………………………………………」」











「「ギャーーーーーーーーッッ!!!!!!」」










あたしと尚希は、叫びながら全力で走った。









(……うう゛っ………う゛う゛……)










「「ギャアァァァァァァァ……!!!!!!」」










そして、気付くとあたし達は幽霊屋敷ではなく外に出ていた。









「ハァ…ハァ………」










さすが、全国で一番怖いっと言われることはある!!









「凄い叫んじゃったね……なおー……」



 






尚希を見ると何やらブツブツと何か言っている。










アレ……何か雰囲気が………








ヤバくない……??









「………俺様を脅すなんて良い度胸してんじゃねぇーか……


ここの遊園地を潰してやる!!」










ハァーーーー!!!!???? 








「ちょっ、落ち着いて尚希!!


って言うか脅してないからっ!!



アレは、驚かすのが仕事なの!!」