シーンとしていて幽霊屋敷に何とも妙な雰囲気が漂う。
少しだけ肌寒いのが、リアルに感じる。
って言うかー……
あたしは、呆れてため息をつきながら後ろを向いた。
「ビビり過ぎでしょ?尚希。」
「びっ、ビビってねぇーよ。」
いやっ、完全にビビってんじゃん。
だって……
「じゃあ、何であたしの腕を握りしめているの?」
「暗いから、お前がはぐれないようにするためだよ……!!」
うわっ、プライド高っ!!
正直に言えば良いじゃん。
って言うか、みなさん……
こんなカップルがありますかぁ!?
幽霊屋敷で、彼女が先頭を歩き彼氏は彼女の腕に縛り付くカップル。
こんなカップルめったにいないよね。
でもー…………
「おっ、お前……俺様から離れるなよ。
絶対だからなっ……」
キュン……
何なんだよ!!
その、ツンデレみたいなのはっ!!
尚希は、少し弱々しい声で言ってあたしの腕を力強くギュとする。
あぁ、ヤバい……
可愛い過ぎます。
ハッ……!!
もしかして、コレがー………
世で言う………
ギャップ萌!?
今まで、そんなのに興味なかったけど……
そっか、コレがギャップ萌っと言う意味かっ!!
そんな、のんきなことを考えながら歩いているとー……
(ヒクッ……ヒクッ…………)
どこからか、女の泣き声が聞こえて来た。
けど、薄暗くってどこにいるのかよく分からない。

