それから、何年か過ぎてーーーー 「尚希くん、どっちのドレスがいいと思う? お友達にパーティーに招待されているんだけど、どれがいいか迷ってて……」 あたしは、メイドに何着かのドレスを持たせ尚希くんの部屋にいた。 「……どっちでも、いいんじゃないですか? 麗子ちゃんなら何でも似合うと思うよ」 尚希くんは、そう言ってあたしから難しそうな本へと目線を変えた。 「もう、それじゃダメなの! わたしは、尚希くんの意見が聞きたいの」 頬を膨らまし拗ねると尚希くんは、ハァーとため息を漏らす。