「俺……アイツと別れた」 「え……?」 「捺海と数日前に別れた。 俺は……麗子と婚約する」 母親は、目を大きく開き俺を見つめた。 「本当にそれでいいの?尚希。 捺海さんのこと好きなんじゃないの?」 …………好きだ。 どうしようもないくらい……言葉だけじゃ足りないくらい。 アイツをー……捺海を愛してる。 「俺が、家を出て行く数日前にアンタ言ったよな? 自分が大切に思う人を大切にし最後まで守れって。俺は……アイツのために別れを決めた。 アイツをちゃんと守ってやりたいし大切にしてやりたい」