けど、現実は違うんだよな。 目を開ければすぐに現実に引き戻される。 俺は、目に通した書類を親父に渡すために親父のいる部屋に向かった。 「今日、麗子の父親と飯あるんだろ?」 「あぁ、お前にとっても今日は大事な日だ。 くれぐれも相手の御両親を気に触るようなことはするなよ」 相変わらず……親父は、会社のことだけ。 俺のことを全く見ず書類だけを見つめる。 「分かってる……」 俺は、親父と……会社のためだけに使われる。ただの道具にすぎない。 「お前、あの女とはもう縁を切ったんだろうな?」