でもー……
「そんなの分かってる。けど……!それでもあたしは一緒にいたいの!!
アンタの父親や麗子さんに何をされようと…あたしは尚希と一緒にいれるなら我慢できる。
あたしには、もう尚希しかいないのっ……」
目から溢れそうな涙を堪えるためにスカートの裾を強く握り締める。
「それはー……お前の勝手な願いだろ。子供な考えはやめろ。
これは、“ガキ”が口を挟む問題じゃない。社会に出る“大人”の問題だ」
「…………っっ…………」
尚希は、あたしを冷たく見下ろしながら切り捨てるように言う。
……何故だろう。こんなに近くにいるのになんでこんなに距離感を感じるの??
手を少しでも伸ばせば直ぐにこの大きな手に触れられるのに……
お互い愛し合っているのに……なんで、こんなにも遠いの。

