歩くのを止めたことに気付き顔を上げると、そこには白いドアがあった。
ガチャ……
尚希に連れ込まれた部屋は、これまた豪華な部屋。
もういちいち説明しなくても大体みんなお分かりですよね?この部屋の豪華さを。
……って言うかー……
「……っ…ハァ……痛いんだけど!この手、離せっ……!!」
あたしは、未だに強く掴まれている腕をブンブンと動かす。
おまけに、尚希の足の速度に少し息が上がっていたあたし。
「うっせーな。そんぐらいでギャアギャア騒ぐな」
尚希は、面倒くさそうにそう言って掴んでいた腕を離す。
「一体、どういうつもり!?いきなり婚約って!」
「知るかよ。俺が好きで決めた訳じゃない……親父が決めたことだ」

