やっぱり尚希って小野原財閥の上に立つ人なんだ…… あたしは、この時また……尚希が遠い存在なんだと実感する。 そんなことを思いながら、そんな光景をボーッと見ているとー…… 「……おい。お前」 ビクッ…… 「はっ、はい……!!」 返事をし尚希の方を見ると、そこにはさっきの黒いオーラーはなくなっていた。 いつもの……あたしが、知っている尚希だ。 「怪我は?」 尚希は、ゴツいマッチョに捕まれていた腕をジッと見つめた。 「大丈夫……元はと言えば、あたしが怪しまれるような行動をしたからで……」