……嫌だ。絶対に嫌だ。
尚希のこれからの全てが、あたしじゃなくってあの麗子さんになるなんて絶対に嫌だ。
尚希と同じ道を歩くのは、あたしだけ。尚希とこれからも先……一緒に歩みたいの。
それに、尚希はつい昨日まであたしの側にいた。優しくって甘いキスもしてくれた。力強く抱き締めてくれた……
なのに、突然。あたしを捨てて麗子さんと政略結婚なんかするはずかない。
なにか、理由があるはすだ。理由があるから嫌ってた麗子さんと婚約するって言ったに違いない!
ガチャ……!!
そう思ったあたしは、勢いよく立ち上がり家を
飛び出して行った。

