摘まれた頬は、赤くなりヒリヒリと痛く手の平で優しく撫で頬を癒す。
「……ねぇ、尚希」
いきなり静かになったあたしを見て箸の動きがピクリと止まった尚希。
ここ数日間。あたしは一人で色々考えていた。
「何?」
あたしは、真剣な表情で尚希を見つめ深呼吸 をする。
「あたし……腕の整形を受けようと思うの」
「腕の整形……」
尚希は、あたしの……右腕にくっきり残っている傷を見た。
「あたし……この右腕の傷を見る度にあの頃のことを思い出しちゃうんだ……
だから、ずっと…この右腕にある傷を隠してた。
けどね。尚希が……」
あたしは、右腕を見つめながら話を続ける。
今まで誰にも見せたことがない右腕の傷。
だけど、尚希だけは見せられた……
それは、きっと。あたしが尚希を信頼し心を開いている証拠。

