「そんなこと……」




「そうだろーが!!


俺、言ったよな?



俺には強がんな。俺に頼れって……


なのに、なんで強がってんだよ!」







本当は、分かってる。





こいつは、前より俺に頼るようになった。





こいつにとっては、もの凄く大きな発展だ。






だけど、段々と俺に頼って弱気を見せる捺海を見て……どうしよもなく嬉しい自分がいた。







捺海の全てを俺の物にしたい。





捺海が、俺以外の奴に頼ったり弱気を見せるのが許せない。





全部……俺だけに見せて欲しい。






人は、欲しい物を得るとそれより大きな物に欲を出すーー






それと、俺は全く同じだ。