俺は、気付いていた。 捺海は、俺に何かを隠していることを。 麗子に言われる前から、ずっと…… 捺海は、自分の過去を話終わっても未だに俯いたまま。 よく見ると捺海の肩は、微かに震えていた。 「おい。大丈夫か…?」 「平気……」 平気。言っても見てるこっちが、平気じゃいられない。 平気? どこが、平気なんだよ。 こいつ。また強がっていやがる。 「なぁ、俺ってそんな頼りねぇ?」 「えっ……?」 俺の突然の言葉に驚き俯いていた顔を上げる捺海。