ママが、いなくなってパパの暴力は全てあたしに向けられるようになった。





今までは、パパの暴力はママとあたしで痛みを受けて来た。








だけど、ママがいなくなった今……







あたしは、ママの分まで痛みや痣を残すことになった。








正直、まだ6歳のあたしにとってそれはママがいたころよりキツかった。








酷い時には、意識がボーッとし気絶することも何回かあった。








だけど、あたしは別にママを恨んでなんかいない。






だって、あたしは……ママが大好きだから。







ママが、いなくなってからの生活は幼いあたしにとっては地獄だった。







パパの暴力もそうだけど、その他にもある。






部屋の掃除や食品の買い物……





パパとあたしの二人分の洗濯に二人分のご飯……






お風呂洗いに食器洗い……






毎日毎日、家事をやっていて正直もう限界に近付いて来た。