本当、何やってんだ……俺は……

 






「あーー……クソッ………




俺、どうしたら良いんか分かんねぇー」








俺は、独り言のように呟いてテーブルに顔を伏せた。







すると、徹夜がいきなり笑い出した。
   







(ハハハッッ(笑))







「何、笑ってんだよ。」







俺は、顔を伏せたまま徹夜をチラッと見た。







何で、笑ってんだよ。





こっちは、マシで悩んでんのに……







(いやっ(笑)


まさか、尚希がこんな風になるとはなっ(笑))








「何だよ、こんな風にって……


俺は、何にも変わってねぇーよ。」








(尚希は、気付いてないみたいだけど
俺は、気付いてたぜ?


もちろん、俺だけじゃなく春綺達も。 


尚希は、変わったよな。)







変わった?俺が??








(尚希は、変わったよ。

捺海ちゃんと出会ってから。)







「俺には、分かんねぇー」







(いやっ、変わった。


何て言うかさっ、前より楽しそうって言うか……まぁ、変わったよ。)







「意味分かんねぇー」






コイツ、一体何を言いたいんだよ。








(まぁ、簡単に言えばー……




尚希は、捺海ちゃんにゾッコンってこと
だよ(笑))







俺が、アイツにゾッコン??






この俺様が、女にだと??





ありえない…………






徹夜の言葉が、信じられない。








「んな訳ねぇーだろ。」







(ハァー……尚希は、恋愛になるとお子ちゃまですね~(笑))







徹夜は、困ったような表情をして笑いながら言った。








そんな、徹夜を見て俺は当然イラッと来た。

    






「おい、コラ。

誰が、お子ちゃまだって??」