その箱の中には、れおん君から頼まれた物が入っている。
どうやら、クリスマスパーティーに使うらしい。
あたしは、背後にいる春綺君にクローゼットから出した白い箱を見せようと振り向いた瞬間ー……
「うわっ……!!」
あたしは、自分の足につまづき春綺君に背中を向けたまま後ろに倒れた。
(………捺海ちゃん!)
うっ、嘘!?
倒れる…………!!
そう確信したあたしは、目を強く瞑った。
ドスンッー……!!
いっ、痛あー………くない?
あれ?
倒れたのに、全然痛くない…………
それに、何か凄く良い香りがする……
甘い香水…?の香りだ……
不審に感じて瞑っていた目を恐る恐る開けるとー……
(大丈夫?
捺海ちゃん)
あたしの真上から春綺君の落ち着いた声が、降って来た。

