まさか…………








「お前は、そっちの方が良い。

 
肝心な時に限って口に出さないのは、やめろ。





俺は、お前の外見だけで惚れたわけじゃねぇ………



お前の……全部に惚れてんだよ………」








「………っ……うん………/////////////」








あぁ………本当……尚希ってズルい。







いつもいつも、あたしのドキッとすることばかり口にする。







本当……かなわないな…………







「大丈夫だ。


俺が……お前を必ず守る。


絶対に…………」







「うん………///////////」









すると、あたしの頬を包み込む大きく温かい温もりを感じた。








昨日もキスしたばかりなのに、何故か無性に尚希とのキスが久しぶりに感じてしまう。








あたしは、ゆっくりと目を閉じて……










尚希とキスをした。








尚希のキスは、いつもより優しくって安心感を与えるキスだった。









目を閉じて尚希のキスを感じている時………尚希が、あたしに………







大丈夫だ……と言ってくれてるように感じた。








真っ暗な空に街の明かりを写している窓が、そんなあたし達を静かに写していた。