そう言って、ゆっくり近づいて来る尚希。
いっ、いやあぁぁぁぁぁぁ………!!!!
来るな、来るなぁーっ!!
……っと、そう心の中で叫びながらソファーの背もたれに背中を押し付ける。
「あっ、あの……その…春綺君に用が……」
「あ゛??
何だって?聞こえねぇーな……」
ムギュ……
「いっ、いひゃい……!!」
涙目になりながら、頬を引っ張る手を必死にどけようとするあたし。
痛い痛い痛い……!!
尚希を見ると、またあの表情をしていた。
そう……あの意地悪な表情に……
その表情は、一言で言うと…そう……
悪魔だ。
「ほら、早く言ってみろよ?
って言うか……お前、何堂々と来てんだよ。
お前の彼氏は、誰だったけな?
……あ゛?春綺か??」
ムギュッ……
そう言って、さっきよりも強く頬を引っ張る尚希。
「しゅみまへん……!!」
そんな、あたし達を見ていた春綺君は……

