いつも、あたしを助けてくれ相談に乗ってくれた人を振るのが、こんにも緊張するなんて……
そんなことを思っていると、春綺君は何かをはぐらかすかのように空のグラスを手に取り溶けかかっている氷をグラスの中に入れる。
今まで、何人にも告られてその男を振った時……
あたしは、何とも思わなかった。
(ほら、やっぱりね。
俺の言った通りでしょ?
分かってたよ、最初から……
捺海ちゃんに振られることぐらい)
「春綺君……」
(それに、もし仮に付き合えたとしても……捺海ちゃん、俺のこと見てくれなかったと思う)
「えっ……」
春綺君の言葉を聞いて思った。
何で、そんなことを言うんだろう……
そんな根拠、一体どこにあるの?
そう思っていると、春綺君は氷が入ったグラスをテーブルに置きあたしを見た。
(だって……
あんなに、ラブラブなんだもん)
「らぁっ!?」
春綺君の言葉に思わず口をパクパクさせるあたし。
(それに、あんなに見せ付けられちゃったらなぁ……あれだね……二人ってハッキリ言うとバカプルだよね)
春綺君の口から出る一言が、あたしの頬を赤く染める。

