けど、今は違う。
今のあたしは、もうあの頃の気持ちじゃない。
そう……今のあたしの気持ちは一つしかない。
「ごめん、れおん君。
今日は、春綺君と話があるから。
良いよね?春綺君」
(あぁ、良いよ。)
今のあたしの気持ちを春綺君に言うんだ……
例え……春綺君を傷付けてでも。
(こうして、捺海ちゃんと向かい会うのは久しぶりだね)
「春綺君……話なんだけど……」
あたしが、言うと春綺はあたしをジッと見つめた。
その視線を感じながら、話すあたし。
「ごめん、返事遅くなって。
春綺君の気持ちを聞いてアレから、ずいぶん経ったけど……」
(ううん、平気だよ。
気にしないで)
そう言ってニッコリと微笑む春綺君。
「あたし、あの時……
自分の気持ちが、分からなかった。
あの時、何で尚希の名前を呼んだのか……
けどね、今は分かったの。
あたしの今の本当の気持ちを……」
春綺君の姿……あたしを優しく見つめる瞳……だけど、どこか真剣なオーラ。
それを見る度に、あたしの緊張感が段々と伝わってくる
「あたし……尚希が好き」
初めて知った。

