(うわぁ、マジ?
あんな冷たかったのに、くっ付いたら人目気にせずに即ラブラブかよ。
あー……やだねぇ……これだから。
ほら、何て言うんだっけ?
こう言うの……)
(あぁ、アレだろ……
リア充………)
あのー……すみません、丸聞こえですよ?
二人は、小さくコソコソと話ているつもりらしいが、実際はー……
超丸聞こえなんだよ!!!!
コソコソと話すなら、あたしのいない所でやれやっ!!
「いやっ、だから……!」
そう言っても、まだコソコソと話ながらあたしをチラ見する二人。
おいおい、勝手に変な妄想すんなっ!!
そんな言い方だとさっ、何か……何か……
あたしが、まるで尚希にゾッコンみたいじゃねぇーかよ……!!
うぅ……もう嫌だ……
誰か、この変な雰囲気を壊してくれっ!!!
今、直ぐにっ!!
そんな、あたしの願いが聞いたのか何ともタイミング良く……
(こらこら、徹夜、甲斐。
捺海ちゃんをからかったら可愛いそうでしょ?)
救いの神が現れたのでした。
その救いの神の声は、凄く懐かしい声。