あぁ、何でこんな展開になってしまったんだ……
ってか今は、パーティーだよぉ!?
運悪く高宮さんとか尚希のお父さんに見られてたら……
そう考えるだけでも、恐ろしい。
そんなあたしとは、真逆に尚希はどんどん攻めて来る。
「捺海……」
そう甘くあたしの名前を呟いて抱き締めながらあたしの耳元に顔を再び近付けた。
外が、冷えているせいなのか尚希が唇を開くと温かい息が耳に当たる。
「お前が、欲しい……
お前の身も心も全部……俺様によこせ」
そう甘い言葉を耳元で囁く尚希。
「……………っ……うん……////////////」
肌寒く息が、白くなる程の寒さがなくなるかと思うぐらい……暑く感じていたあたし達。
あたし達は、互いの瞳を見つめて……
そして、甘くとろけるような甘いキスをした。
尚希に形に残るようなプレゼントをあげられなかったあたし。
でも、形ではないけれど心に強く残る物だけは渡せた……
幸せで……甘くって……とろけるような………夜を……尚希に……
この時、あたし達は気付かなかった。
あたし達のこの光景を見ていた者が、いたなんて……
(……っ…許さない………
尚希さんは、あたしだけの物。
あの女には、絶対に渡さないんだから……)