「あの……尚実さん。
尚希の誕生日パーティー出ないんですか?」
(えぇ……私は出れないのよ。
本当は、息子の誕生日パーティーに出てお祝いしたいのだけれど……)
さっきの嬉しそうな表情は、消え少し曇った表情に変わった。
あたしは、そんな尚希さんの姿をみて分かった。
ベッドに……白くやせ細った体……
きっと……
(私、生まれ付き体が弱くって。)
やっぱり……そうだったんだ。
だから、こんなに……
(本当だったら、屋敷で安全にしてなければならないんだけど……
今日は、無理に言って来たの。
少しでも、息子の……尚希の誕生日を近くで、お祝いしてあげたくって。)
「尚実さん……」
そんな尚実さんを見てズキッと感じる。
さっきまで、明るかった空気はなくなり重い空気に変わってしまった。
そんな重い空気を変えるかのように尚実さんは……
(せっかく、尚希の彼女さんに会ったのだから、色々聞かせてくれるかしら?)
「……はいっ!」
あたしは、尚実さんに全てを話した。
尚希との出会い……そして尚希との同居生活を。
あたしが、尚希のことを話している時……尚実さんは、嬉しそうにニコニコとした表情をして聞いてくれた。

