「…うし、取れた」




俺は取れたキーホルダーを美雨に手渡した




「…ありがとう」




そう言って、美雨は微笑んだ





ドキッ






あー…


なにコイツ




可愛い過ぎ





「あ、お金…」





美雨は財布を取り出した





はっ!?





「金なんかいいっつーの!!」

「悪いし…」




悪いって




「百円だし。だいたい、俺が勝手に取っただけだから」


「…ごめん」





いやいや

謝られても困るって





「あーっもう!!黙って貰っとけ」




美雨の頭をクシャっと撫でて、俺は歩き出した