「私、拓真に本気で恋してたんだもん!本当に好きだったんだもん!…正直に言うと、私、蓮に会ってからも好きだった…」
は?
未練があった?
「じゃ、男嫌いって嘘か?」
「嘘じゃない!…でも、拓真に会ったら男嫌いとかなくなって…」
なんだよ、それ
要するに
「美雨は俺じゃなくて、そいつが好きなんだろ?」
「!」
何も言わないってことは、そういうことだろ?
俺の中で、何かが冷めた気がした
「………もう、いい。別れよう、美雨。」
「えっ…?」
このまま付き合っても、ギクシャクするだけだ
「じゃあな……お幸せに」
俺は振り返ることなく、家に帰った
そして、一人、部屋で声を殺して泣いた
二年間の恋が終わったんだ
その日から、美雨とは連絡も、会うこともなくなった



