「ちっ!むかつく!もう行こう!」
他の3人は泣きながら頷く
なんだ案外物分かりいいんだ
また殴ってきたりするかと思った
女の子達はキッと私を睨むと
「私らあんたのこと許さないから」
と捨て台詞のように言って去ってしまった
許さない、か…
たぶんずっと私はあの子達の敵であり邪魔者だ
きっとあの子達だけじゃなくてもっと私を恨んでる人はいると思う
だけど私は高瀬くんがいたら大丈夫だ
あの言葉を信じてたら大丈夫。
いつ高瀬くんに別れを告げられるかわからない
明日かもしれないし
今日かもしれない
でも高瀬くんが嘘であっても私に告白してくれたことが嬉しい
それだけでいい
高瀬くんと話せたこと
キスしたこと
文化祭一緒に回ったこと
これだけで十分な思い出なんだ
だから大丈夫。
今は高瀬くんを信じている
そしてなにより好きだから
今ではあの子達に負けないくらい好きだから………
キーンコーンカーンコーンキーンコーン……
授業が終わる合図
そして放課後が始まる合図
私は今日も体育館へ行く
私の大好きな彼がいるところへ―――……
‐fin‐
、