「あ、ゆきちゃん変な誤解しないでね。私とこの人仲イイわけじゃないから」
この人って高瀬くんの事だよね?
仲イイわけじゃなかったらやっぱただの知り合いなのかな
「おい、お前何なんだよ」
隣にいた男はキレたように高瀬くんに歯向かう
だけど高瀬くんは全然気にしてないようで
「お前こそ誰?橋下さんに軽々しく触っちゃって」
逆に高瀬くんもお怒りモード
高瀬くんの怒ってるとこ初めて見た!
いつも高瀬くん優しいから
レア、かな?
「行こう、橋下さん」
「へ?ちょっ…」
パシッと手首を掴まれると全力でダッシュ
後ろでは叫んでいるさっきの男となぜか手を振って送り出してるあやねちゃんとあやねちゃんの隣にいた男
人と人を掻き分ける
さすがバスケ部の高瀬くん。
人とぶつからず綺麗に避けて走る
私はただそれについていくだけ
だけど
高瀬くんの足が早くてついてけない…っ
「はあっはあっはあ………」
二人して空き教室に入ってくたばる
「た、高瀬くん、足が、早い」
「へへへ、そうかな」
高瀬くんはまだちょっと余裕そう
でも私は完璧に体力ないです…
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