数分後


「うそ……」

「さっきよりは全然ましでしょ?」



こくりと頷く

あやねちゃんに渡された鏡に映っているのはいつもの自分じゃないみたいだった

目の腫れもきれいに隠れて
まつげまできっちり上を向いている



「まー私がやったからね」


あやねちゃんはふふふと笑う

さすがです!あやね様!


「じゃー早速行くよ」

「え、もう?」

「何言ってんの。もう今日の文化祭始まってるんだから!」


時計を見るともう11:00過ぎだった

これじゃあもうどこも混んでるよね
しかも今日は一般の人も来てるし…


「ほらほら立って」

「わっ」


無理やりあやねちゃんに立たせられるとすぐに廊下へ向かう