はぁとあやねちゃんはため息をつく


「何があったか聞かないけどこの目で校内歩くのはねぇ…」

「ごめんなさい……」

「一応もう一回冷やしてみて」



あやねちゃんから冷やしタオルを貰って目に当てる


隣からはガサゴソ音が聞こえる


「あ、あやねちゃん?」

「ゆきちゃんは黙って冷やしてて!」

「はっはい!」



あやねちゃんが珍しく怖い…


あやねちゃんはいつもほわほわしてるけど
たまーにこういう風に怖くなる

それは決まって怒ってるときか何かを決意したとき



今回は怒ってるとき、だよね

私がこんななっちゃうまで溜めちゃってるから…



「ゆきちゃんタオル外していいよ」

「はい…って、あやねちゃんそれって……」



視界が開けると目の前にはあやねちゃんがにっこりとして“それ”を持っている