放課後の楽しみは






あまりにも相手の威力がすごすぎて
さっきみたいに睨み返すことが出来ない



「あんたさあいつから高瀬くんの事好きなのか知らないけどさあ、私らはあんたより何倍も好きで努力してきてんだよ」


低い声

まるで地響きのように怖い



「わっ私は好きとかそんな…」

「ごちゃごちゃうるっせーんだよ」

「きゃっ」


空いてる手の方で私の髪の毛を引っ張る


痛いっ!

絶対に手加減なんてしてないよ、この人



「ふんっいい気味」


バッと私の髪の毛を離す

床には数本私の髪の毛が落ちていた


有り得ない
この人平気で人の髪の毛を……



「もし明日の文化祭で高瀬くんと一緒に回るような事があったら




タダじゃ済まないから」


ぐっと私の胸ぐらを掴む


くっ苦しい…

なんでここまで……



「ふっ…じゃあね、橋下サン」


私を離すとまたさっきと同じように笑って教室から出て行く