「やっと来てくれた。なかなか来てくれなくてちょっと不安だったんだ」
「あっごめんなさい。文化祭の準備がなかなか終わらなくて」
「ううん。今日来てくれたからいいよ」
にっこり笑う高瀬くん
高瀬くん、私のこと待っててくれたんだ
もしお世辞だとしても嬉しい。
「あっ、私何にも持ってきてないや…差し入れとか」
「ううん。大丈夫」
「でも……」
まさか高瀬くんと話せるなんて思ってなかったから手ぶらで来ちゃった
女子として不甲斐なさすぎ。
「それよりさ、話したいことあったんだ」
「話したいこと?」
「うん。
明後日の文化祭一緒に回ってくれない?」
……………
えっ!????
びっくりしすぎて目が飛び出そうな勢い
い、今高瀬くん
一緒に文化祭回ろって……

