高瀬くんと話したあの日から数日経ち

私は毎日あの日のことは夢かもしれなかったって思うけど
あの時高瀬くんに掴まれた感覚がまだ腕に残っている

その感覚を感じる度
あの時は夢じゃなかったって思う


けどあの日以来私は体育館に行ってない


なんだか高瀬くんと話せた事が嬉しすぎて
高瀬くんみたらにやけそうで……



「ゆきちゃん?」

「ああ!ごめんごめん」


いけない、またボーッとしてた


「ゆきちゃん最近ボーッとしてること多いよ?」

「えっ!?ああごめん……」



そうだったんだ…

私知らないうちにボーッとしてたなんて