やっややっやったーーー!!!

「愛ー!やったよー!」

「うんうん、良かったわね!」

「うん!」

私達はお互いの肩に手を乗せて飛び跳ね喜んだ。

「あっ美華、坂田のとこ行ってきな!
1番にお礼言ったほうが良いと思うわ」

そうだった!!私がお願いしたことだもん、1番に言いたい!

「うん、行ってくる!」

私は、そう言うとダッシュで優也君の所に向かった。

がしかし…

「はぁはぁ何処ー?見つかんないよ」

走り続けて10分、人が多すぎて未だ優也くん見つけられず。

足を止めて辺りをキョロキョロと見渡す。

あっ同クラの佐里ちゃん!

ポニテが似合う、長身の純和風な子。

あと、男勝りです。

丁度私のいる方向に歩いて来ている。

「佐里ちゃーん!」

思いっきり手を振った。

「おお、美華ー」

駆け足で佐里ちゃんの所に向かう。

「あのね、ちょっと聞きたい事があるんだけど、優也君が何処にいるか知らない?」

「あぁー坂田?あいつならあそこいるぞ」

そう言いながら人差し指で指した先には、人だかりがあった。

「えっあの、人が沢山いるところ?」

「そうだ。なんか陸上部の奴らとか、他クラスの女子とかも集まってるぞ」

「そっそうなんだ。佐里ちゃんありがとう!!」

「おおっ」

お礼を言って再びダッシュした。

なんか、ちょっとビックリしたな。

優也君が人だかりの中にいるとは。