「うん。アレは凄かった」

「だから後は応援するのみ!!」

「…そうだね!!」

愛の言う通りだ。優也君を信じて、応援しよう。

そんな時、アナウンスが流れてきた。

『1位嘉藤君』

「「きゃー!!」」

女子の皆は黄色い声を上げると
急いで退場門に向かった。

「すっすごいね…」

「まぁ、あのルックスで1位取ったらああなるでしょ」

確かに。

私はうんうんと頷いた。

そういえば…

「爽ちゃんて彼女作ったりしないのかな…」

こんなに人気だから彼女の1人や2人はいそうな感じがするんだけど…。
その事聞いても

「いるわけねーじゃん」

でいつも返されるんだよね。

「あんた…やっぱり天然だわ」

天然…!?

「私が!?」

「その他に誰がいるっていうのよ」
「いやいや、私天然じゃないよ?」
愛は呆れて溜め息をついた。