地味男君が好き!(仮)

「確かにしてたかもねぇ」

愛がうんうんと頷いた。

「そうか?」

「そうよ」

「ふ〜ん…」

爽ちゃんはまだ信じきれてないようだった。

「そ・れ・で優也君何秒?」


「えーっと」


何秒かな〜何秒かな〜♪

自然と左右に体が揺れる。


「10秒18…で…す」

優也君は声が小さくなっていった。

ぶぇっ!!


「10秒18!?」

「はい…」

「はっはえーな」

「まっ負けたわ…」

愛、陸上部だからね〜

ちょっと悔しいそう。

今、そんな顔してる。