それより俺は大切な事を考えなければ…。

―バフッ

クッションに顔を押さえつけた。


はぁ…これからどうすっかなー


俺は小さい頃から美華が好きだ。


きっかけは、あの雷がなって大雨が降っていた日だった。


泣いている美華を見て守らなきゃと思ったんだよな。

それからはずっと片想い。

美華は可愛いし、誰とでもすぐ仲良くなるから人気がある。

今までに告られた人は数が知れない。

このままではダメだと思って、
前に一回告ろうとしたけど、ダメだった。

今の関係が崩れるのが怖かったから…。


自分意気地無しだわ。


でも、告ったとしてもフラれるんだろうな…。


幼馴染みとしか思ってないって。


それでも…



ちょっもっムリ


息が苦しくなって顔を上げた。


「ぶはぁ」


それでも俺は…

ぜってーアイツに美華を譲ったりしない。