もう一本!?



すると鞄から取り出して見せてくれた。

黒の柄のない傘を。


「優也君は落ち着いた色が好きなんだね」


「あっはい…」

少し恥ずかしそうに返事をした。


たった1日でこんなに印象が変わるんだな…

最初は凄い冷たかったけど本当は優しい。

あと、恥ずかしがりや。

学校案内が出来て良かったかも。


「それじゃあ傘借りるね!ありがとう」

「あっはい!」


―ドキッ


なっ何!?今のドキッは

「それじゃあまた明日」

「はい!また明日」

私は早歩きで駐輪場に向かった。