私達は下駄箱にいた。


「今日は色々とごめんね」

これからは近づき過ぎないようにしないと…

私はそっと靴に手をかけた。


「いや、あの別に…」

「ありがとう。気を遣ってくれて」

「いや、あ…」

何かを言いかけて止めた。

なんだろう…

私は気になって聞こうとした。

でも言葉が喉につかえて出てこなかった。

タッ…タッ…

2人の足音だけが響く。