私の後ろかぁ〜
よし!頑張って話し掛けよう。

と気合いをいれたその時…


スッ
澤岡くんが手を上げた。

なんだろう。

「先生〜それなら俺が永井ちゃんの後ろにいきまーす」

え?

「いや、それなら俺が」


ななな何故!?


「いや俺が」

「俺が行く」

それからは俺俺コールが始まった。

何故私なんかの後ろに…

「美華〜人気者だね〜」

愛が話かける。


私はあははと苦笑いをした。

…皆おかしいよ!!
こんな凡人の私の後ろが良いなんて!!

コール真っ最中に先生の声が響き渡った。

「ストーップ!これは先生が決めた事だ。そんなに永井の近くに行きたいなら来月の席替えに懸けるんだな」

「先生のけち〜」
「いいじゃん、今回ぐらい」

「まあ、せいぜい頑張るんだな。それじゃあ席に」

「はい」

びっくりしたぁ
なんで私の後ろなんかに…


そんなことを考えているうちに優也君が私の目の前に来た。

視線を上に向けると…

ドキッ

目があった。