紅蓮の鬼



「ま、この話は長くなるからまた今度話すわ。もう里に着いたし」


空木が言った通り、里に着いた。


それから昼ごはんを食べ、ワタシは書類の整理をする。


楓太は駒繋に相手してもらっている。


チラリと隣にドッサリとある書類を見た。


今回の属首会の議題だ。


「………」


ワタシが再び筆を走らせようとすると、襖の外でワタシの名を呼ぶ声がした。


「要です」


主に情報収集をしている裏方の1人。


「なんだ?」


要は襖を開けて部屋に入ってくる。


そして片膝をついて話し出す。