紅蓮の鬼



「続けるよ?」


空木が楓太の確認をとる。


「おう」


「その食事会って結構大事なヤツだったんだけど、」


空木が何故か笑を堪えながら言う。


「淋が『あんな汚い食べ方をする爺婆と食事なんぞしたくない』って言い出して帰るし」


大笑いしながら空木が言う。


「はぁ!!?帰った!!?大事な食事会なのに!!?」


楓太がスゴイ形相でワタシを見る。


「知るか」


ワタシは言い放つ。


「ま、それを思ってたのは俺らも同じだったから内心『淋、よく言った!!!』って思ってたんだけどな」


ククク…と笑い声を漏らしながら言う空木。


――……なんだ


お前も思っていたのか。