空木は、いわゆるワタシの右腕。 因みに幼馴染でもある。 「で、姐サンの修行はどーよ?南サン」 里に帰っていく途中の道で、空木が南に話しかける。 「あ、南サンとかやめてくださいよ~。楓太でいいです」 南がおどけて言う。 「おー。んじゃ、俺も呼び捨てでいーやぁ」 暢気に欠伸をしながら眠たそうに言う空木。 ………また夜あまり寝とらんのか。 そういえば最近、空木の部屋の灯りが夜遅くまで点っていることを思い出した。