紅蓮の鬼



「……は?」


俺は思いっきり眉を寄せた。


――なんで俺の名前知ってんだ


名乗った覚えねえぞ。


なんて思っている最中。


「あれ、知り合い?」


「あっち側か、おまえ」


イチイさんがキョトンとした表情をして、劉月さんがギロリと俺を睨む。


「イヤ、まさか」


全力、且つ、速攻で否定する。


「でもオマエの名言ってたぜ?」


「なんで劉月さんが俺の名前知ってんすか」


「顔に書いてあった」


そう言われた俺はサッと顔を隠す。


「じゃぁ、なんで君は彼の名を知ってるの?」


イチイさんが不思議そうな顔をして彼を見た。


「高校の時、クラスが同じで一緒につるんでて、あの時とほとんど変わってない…」


ブツブツ言う彼にイチイさんは尋ねる。


「あの時?」


「秋に一緒に行った、キャンプ」


「あー!!!」


その言葉でピンときた。


「お前、ヨシャか!!!」