紅蓮の鬼



それから暫くして、刈人と呼ばれる人たちが虚ろな目をしたまま、傷だらけになっている人を連れてきた。


空木はさっき鴉の話を聞いて、淋を連れてどこかへ行ってしまった。


俺も行こうとしたけど、劉月さんに止められた。


「刈人達は席を外そうか」


イチイさんはそう言い、刈人たちはどこかへ行ってしまった。


今ここにいるのは、俺とイチイさんと劉月さんと、刈人に連れてこられた人間。


イチイさんがさっき『主を連れておいで』と言っていたから……偉い人…だと思う。


彼は50代後半くらいか60代前半の老けた男だった。


けど、なんかどっかで見たことあるような、ないような。


なんて男を観察していると、男と目がバッチリ合った。


目が合った男は俺を見て目を見開き、叫んだ。




「楓太!!?」




――と。