「さて、」 イチイさんが動きを止めた。 「邪魔だ。消えろ」 劉月さんがイチイさんに目掛けて飛んできている槍や石や銃弾を見ながら言う。 -----パッッ イチイさんの前で、それは形を崩して粉々になり、パラパラと落ちていく。 ――なにこの漫画みたいな能力 と思ったのは言うまでもない。 「主に一太刀浴びせてここに連れておいで、刈人達」 イチイさんがそう言うと、風が鳴った。